遺伝性出血性毛細血管拡張症において肺動静脈奇形を介し脳膿瘍を発症した1例

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タイトル別名
  • Brain abscess mediated through a pulmonary arteriovenous malformation in a patient with hereditary hemorrhagic telangiectasia
  • イデンセイ シュッケツセイ モウサイ ケッカン カクチョウショウ ニ オイテ ハイドウ ジョウミャク キケイ オ カイシ ノウ ノウヨウ オ ハッショウ シタ 1レイ

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抄録

症例は66歳男性である.55歳時に遺伝性出血性毛細血管拡張症(hereditary hemorrhagic telangiectasia; HHT)と診断,65歳時に胸部造影CTにて肺動静脈奇形(pulmonary arteriovenous malformation; PAVM)の存在を指摘されていた.頭痛,右同名半盲,右上下肢不全麻痺が出現し入院となった.頭部造影MRIにて左後頭葉や頭頂葉に輪状に造影される病変を多数みとめ,肺動静脈奇形を介した脳膿瘍を発症したと考えられた.穿頭ドレナージ術,PAVMに対するコイル塞栓術を施行し,症候は後遺症なく軽快した.PAVMを指摘されている患者においては,無症候でも早期に塞栓術を考慮する必要性が示唆された.

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