アンケート調査およびSD法によるバラの花型および花色のイメージ分類

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タイトル別名
  • Imaging Classification Based on Flower Shape and Color of Roses by Semantic Differential Analysis from Surveys
  • アンケート チョウサ オヨビ SDホウ ニ ヨル バラ ノ ハナガタ オヨビ ハナイロ ノ イメージ ブンルイ

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抄録

バラは花型や花色の変化に富み,人気のある切り花であるが,近年国内の流通量は減少する傾向にある.バラの消費拡大を図るために,主な購入者である女性が感じるバラの印象の解析を試みた.そこで,関東に在住する女性を対象として花型や花色に対する印象をアンケート調査し,SD法により解析を行った.20~40歳代の女性は高芯丸弁やクウォーターの花型を好む傾向があり,50歳以上の女性は典型的なハイブリッド・ティーの花型の高芯丸弁を強く嗜好する傾向があった.しかし,購入経験年数が短いと高芯丸弁に対する嗜好が強く,長い場合にはクウォーターに対する嗜好が強くなった.SD法による分析の結果,バラに対して「洋風」で「女性的」で「上品」な印象を持っていた.年齢によってバラに対する印象が有意に異なり,20歳代は「大人びた」,「濃厚な」という印象を持ち,40歳代は「フォーマル」な花と感じ,60歳代は「若々しい」,「新しい」,「陽気な」,「ういういしい」と感じていた.花型によって印象が異なり,高芯丸弁は「フォーマルな」,「大人びた」,「落ち着いた」の印象が有意に強く,グロビュラーは「大人びた」,波弁は「陽気な」の印象が強かった.<br>

収録刊行物

  • 園芸学研究

    園芸学研究 12 (3), 311-317, 2013

    一般社団法人 園芸学会

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