蝶形洞腫瘍15例の検討

DOI
  • 三浦 弘規
    国際医療福祉大学三田病院頭頸部腫瘍センター・頭蓋底外科センター
  • 鎌田 信悦
    国際医療福祉大学三田病院頭頸部腫瘍センター・頭蓋底外科センター
  • 多田 雄一郎
    国際医療福祉大学三田病院頭頸部腫瘍センター・頭蓋底外科センター
  • 増淵 達夫
    国際医療福祉大学三田病院頭頸部腫瘍センター・頭蓋底外科センター
  • 伏見 千宙
    国際医療福祉大学三田病院頭頸部腫瘍センター・頭蓋底外科センター
  • 岡本 伊作
    国際医療福祉大学三田病院頭頸部腫瘍センター・頭蓋底外科センター
  • 松木 崇
    国際医療福祉大学三田病院頭頸部腫瘍センター・頭蓋底外科センター
  • 金子 哲治
    国際医療福祉大学三田病院頭頸部腫瘍センター・頭蓋底外科センター
  • 高橋 秀聡
    国際医療福祉大学三田病院頭頸部腫瘍センター・頭蓋底外科センター
  • 猪股 徹
    国際医療福祉大学三田病院頭頸部腫瘍センター・頭蓋底外科センター
  • 田中 太邦
    国際医療福祉大学三田病院頭頸部腫瘍センター・頭蓋底外科センター
  • 黒坂 正生
    国際医療福祉大学三田病院頭頸部腫瘍センター・頭蓋底外科センター

書誌事項

タイトル別名
  • A study of 15 patients with sphenoid sinus tumors

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抄録

目的:蝶形洞腫瘍を臨床的に検討する。<br>対象と方法:国際医療福祉大学三田病院頭頸部腫瘍センターでの蝶形洞腫瘍として紹介あるいは診断された15例につき外来・入院診療録をretrospectiveに検討した。<br>結果:当院受診の鼻腔・副鼻腔悪性腫瘍の4%を占めた。疼痛は最も多い受診動機だが,疼痛以外の脳神経症状も同程度に自覚されていた。病理組織像は多彩であった。腫瘍容積中央値43cm3,全例頭蓋内浸潤を認めていた。全例に放射線療法が行われ手術施行例はなかった。生存期間中央値28ヶ月(3~82ヶ月),3年無病生存率38%,3年疾患特異的生存率68%であった。2例の重篤な合併症が生じていた。<br>結論:個々の症例に適した放射線療法の手技と化学療法の使い分け・見極めは,生存期間の確保に貢献すると考えられた。

収録刊行物

  • 頭頸部癌

    頭頸部癌 40 (1), 34-37, 2014

    日本頭頸部癌学会

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