青森県三沢市で同所的に繁殖したニュウナイスズメとスズメ

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書誌事項

タイトル別名
  • Sympatric breeding of Russet Sparrow and Tree Sparrow at Misawa, Aomori, Japan

抄録

青森県三沢市において同所的に繁殖したニュウナイスズメ Passer rutilans とスズメ P. montanus を観察した.2013年には自然状態で観察を行い,両種はほぼ同時に繁殖を開始した.ニュウナイスズメでは3巣の繁殖うち2巣が,スズメでは4巣のうち2巣が繁殖に成功した.2種の巣が最も近接していた場所の巣間距離は約2mで,そこではニュウナイスズメは繁殖に成功し,スズメは繁殖を中断した.2014年には巣箱20個を設置し,ニュウナイスズメ6巣が繁殖したが,スズメは営巣しなかった.スズメは採食のためだけに調査地内のサクラの木に訪れた.また,ニュウナイスズメはカラの巣を利用した可能性も示唆された.羽田(1953)はニュウナイスズメの分布境界Rutilans Lineを提唱したが,本調査地もまた冷涼な気候であり,この条件を満たしていた.

収録刊行物

  • Bird Research

    Bird Research 11 (0), S1-S7, 2015

    特定非営利活動法人バードリサーチ

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205233783168
  • NII論文ID
    130004942284
  • DOI
    10.11211/birdresearch.11.s1
  • ISSN
    18801595
    18801587
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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