静的圧入締固め工法の液状化抑制効果に関する検討

  • 高野 大樹
    Geotechnical Engineering Division, Port and Airport Research Institute
  • 西村 聡
    Faculty of Engineering, Hokkaido University
  • 竹花 和浩
    Geodesign Co., Ltd.
  • 森川 嘉之
    Geotechnical Engineering Division, Port and Airport Research Institute
  • 高橋 英紀
    Geotechnical Engineering Division, Port and Airport Research Institute (previously at Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism)

書誌事項

タイトル別名
  • The effect of compaction grouting as a countermeasure against liquefaction

抄録

緩い砂地盤の液状化対策工法として,地中にグラウトを注入し杭状の改良体を作製することにより,地盤の密実化および拘束圧の増加を図る静的圧入締固め工法がある。本工法の利点として既設の空港舗装に対して悪影響を与えず,供用を妨げずに施工が可能となることが挙げられる。一方,同様の密度増大工法であるサンドコンパクションパイル工法(SCP)に比べ施工コストが比較的高いこと,予期せぬ地表面の隆起や舗装の損傷が生じるなどの問題が報告されている。これらの問題を踏まえ,本研究では,静的圧入締固め工法の低改良率化の是非を検討するものである。ここでは,模型実験および数値解析を通してグラウト注入時の地盤挙動について検討し,その液状化抑制効果について検討を行なった。これらの結果,グラウト注入による地盤の密実化は主にグラウト側面のみに生じること,また1.5程度のK値(側方有効応力/初期有効上載圧)が得られると有効な液状化抑制効果が得られることがわかった。

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (8)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680233299456
  • NII論文ID
    130004944095
  • DOI
    10.3208/jgs.8.81
  • ISSN
    18806341
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ