検診にて発見された胆管内乳頭状腫瘍(IPNB)の1例

  • 肱岡 範
    愛知県がんセンター中央病院 消化器内科部
  • 丹羽 康正
    愛知県がんセンター中央病院 内視鏡部
  • 田中 努
    愛知県がんセンター中央病院 内視鏡部
  • 山雄 健次
    愛知県がんセンター中央病院 消化器内科部
  • 細田 和貴
    愛知県がんセンター中央病院 遺伝子病理診断部

書誌事項

タイトル別名
  • A case of intraductal papillary neoplasm of the bile duct detected by ultrasonographic screening
  • 症例報告 検診にて発見された胆管内乳頭状腫瘍(IPNB)の1例
  • ショウレイ ホウコク ケンシン ニテ ハッケン サレタ タンカン ナイ ニュウトウジョウ シュヨウ(IPNB)ノ 1レイ

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抄録

症例は59歳, 女性。検診のUSにて肝門部に異常を指摘され当科紹介となった。USで左肝管内に10mm大の高エコー腫瘤を認めた。造影CTでは造影効果を有する胆管壁肥厚像がみられた。超音波内視鏡検査では左肝管内に14mm大の均一高エコーの乳頭状腫瘤として描出され, 胆管壁の外側高エコー層は保たれており胆管内に限局した病変であると認識された。<BR>経口胆道鏡で左肝管に乳頭状腫瘍を認めIPNBと診断した。生検では過形成上皮の診断であったが, 腺腫~上皮内癌の可能性を否定できず, 肝左葉・尾状葉・肝外胆管切除を施行した。病理所見は粘液を含み乳頭状に増殖する異型に乏しい腫瘍細胞を認め胆管内乳頭状腫瘍(IPNB:adenoma gastric type)と最終診断した。

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