堤体表面被覆によるため池の豪雨対策と波浪侵食対策

書誌事項

タイトル別名
  • Surface Cover Method as a Countermeasure to Protect Small Earth Dams against Heavy Rainfall and Wave Erosion
  • ツツミ タイヒョウメン ヒフク ニ ヨル タメイケ ノ ゴウウ タイサク ト ハロウ シンショク タイサク

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抄録

ため池は,貴重な水資源であるが,老朽化が進み,豪雨による被害が数多く報告されている.一方,国,地方の逼迫した財政状況から,従来の全面改修によらない簡易な改修工法の開発が求められている.本研究では,アクセスが悪く,従来では改修が困難であった中小規模のため池を対象に,豪雨時のすべり,堤体越流時の法面侵食を防止すると同時に,経年的な上流斜面の波浪侵食を防止することを目的として,遮水性および耐侵食性を持つ薄層の被覆を堤体表面に設置する対策方法の効果検証を行った.小規模模型を用いた降雨実験,大型模型を用いた越流実験と波浪侵食実験,実物大降雨実験により,被覆層の降雨浸透抑制,越流侵食防止,波浪侵食防止の機能を検証し,豪雨対策および波浪侵食対策としての有効性を明らかにした.実物大施工試験の結果,施工性,経済性にも優れていることが分かった.

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