脳血管内治療における患者被ばく線量の評価 —アンケート調査にもとづく推定—

• 今関 雅晴

  千葉県循環器病センター検査部放射線科

• 川﨑 康平

  千葉県循環器病センター検査部放射線科

• 長谷川 亮太

  千葉県がんセンター画像診断部

• 高橋 宏之

  千葉県がんセンター画像診断部

• 鈴木 宏明

  東京慈恵会医科大学附属病院放射線部

• 佐藤 和彦

  亀田総合病院画像診断室

• 太田 丞二

  千葉大学医学部附属病放射線部

• 粟井 一夫

  榊原記念病院放射線科

• 小林 繁樹

  千葉県救急医療センター脳神経外科

• 安陪 等思

  久留米大学放射線科

• 小野 純一

  千葉県循環器病センター脳神経外科

• 坂本 肇

  山梨大学医学部附属病院放射線部

• 田島 修

  埼玉県立循環器・呼吸器病センター放射線技術部

• 塚本 篤子

  NTT 東日本関東病院放射線部

• 菊地 達也

  横浜市立大学附属市民総合医療センター放射線部

• 景山 貴洋

  千葉県循環器病センター検査部放射線科

• 加藤 京一

  昭和大学大学院保健医療学研究科

書誌事項

タイトル別名

• Evaluation of Patients’ Radiation Exposure in Neuroendovascular Therapy ─Estimated dose by questionnaire investigation─
• 脳血管内治療における患者被ばく線量の評価 : アンケート調査にもとづく推定
• ノウ ケッカン ナイ チリョウ ニ オケル カンジャ ヒバクセンリョウ ノ ヒョウカ : アンケート チョウサ ニ モトズク スイテイ

抄録

要旨: 【目的】脳血管内治療における患者被曝線量の実態を多施設調査によって把握し，放射線安全管理に関する問題点を抽出することを目的とした．【対象と方法】国内の脳血管内治療施行施設を対象としたアンケートをホームページ上で募集し，参加を希望した29 施設について調査を行った．治療時間，透視時間，総面積線量，撮影コマ数の関係，脳動脈瘤塞栓術における瘤形状および撮影装置の被曝線量を検討した．さらに頭皮表面および水晶体に入射する被曝線量を，装置表示値より変換して推定した．【結果】全症例の平均治療時間，平均透視時間，平均総面積線量，平均撮影コマ数は，190.4±85.0 分，107.7±60.3 分，36.5±20.3 mGy · m²，1035.8±562.9 コマであった．未破裂瘤および破裂瘤に有意差はなく，シングルプレーンとバイプレーン装置間で治療時間に差はなかった．正側合算の平均総頭皮入射線量は3.8±2.1 Gy，バイプレーン装置におけるX 線管側の水晶体推定平均総入射線量は0.91±0.55 Gy であった．【結論】脳血管内治療においては放射線障害におけるしきい値を超える線量が照射されている症例が存在する．頭皮および水晶体被曝に特化した放射線安全管理の標準化が必要である．

収録刊行物

• 脳神経血管内治療

  脳神経血管内治療 8 (5), 305-312, 2014

  特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会

キーワード

• neuroendovascular therapy
• patient’s radiation dose
• radiation injury
• radiation protection
• multi-center survey

詳細情報

• CRID: 1390282680277268864
• NII論文ID: 130004954160
• NII書誌ID: AA1229439X
• DOI: 10.5797/jnet.13019
• ISSN: 21862494
• ISSN: 18824072
• NDL書誌ID: 026078411
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I026078411
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jnet/8/5/8_13019/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2015130171
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可