カオスによる信号処理

  • 香田 徹
    九州大学大学院システム情報科学研究院情報工学部門

書誌事項

タイトル別名
  • Signal Processing Using Chaotic Dynamics
  • –Discrete Chaos and its Applications to Digital Communications–
  • −ディジタル通信に“アナログ”は活用できるか? −

抄録

CDMA は信号の時間・周波数の2軸に加えて+1,−1 の2値の拡散符号という第3の独立軸を設けることでTDMA, FDMA に代わり多重化を達成する第3の多元接続方式である.“ディジタル通信”でアナログ量が関与するのは,雑音の混入が不可避な,ヒトとかかわる入出力部分と通信路の前後に限定され,これらの部分で信号処理は重要な役割を果たす.本論文ではHeisenberg の不確定原理,シャノンの標本化定理,2WT 定理等の通信の基本原理に立ち戻り, 拡散符号の代数的対確率的生成法,i.i.d. 対マルコフ符号, ナイキスト条件の要否, 直交波形対擬似直交波形,Gabor 空間の方形排反分割対重畳分割等の対比の観点からガウス振幅の搬送波及びカオスで生成された拡散符号によるCDMA の有用性を論じる.

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参考文献 (57)*注記

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