硝化反応器における処理水質と菌叢に及ぼすSRTの影響

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タイトル別名
  • EFFECTS OF SRT CONTROL ON MICROBIAL COMMUNITY AND EFFULUENT QUALITY IN REACTOR FOR PARTIAL NITRIFICATION
  • ショウカ ハンノウキ ニ オケル ショリ スイシツ ト キンソウ ニ オヨボス SRT ノ エイキョウ

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抄録

廃水処理の省エネ・省コスト化の要求は益々高まっており,より効率的な廃水処理技術の開発が希求されている.省エネ型廃水処理技術の中で亜硝酸型硝化-ANAMMOXプロセスが効率的な窒素除去技術として注目されている.本研究では,SRT制御による亜硝酸型硝化の確立を目指し,SRT制御硝化反応器の処理水質および菌叢の変化を観察し,SRT制御の硝化反応への影響を調査した.SRT 3.4日での制御により,約15日間TNに対して亜硝酸が50%以上の蓄積したことを確認し,SRT制御が亜硝酸型硝化の達成に有効であることが示された.亜硝酸が蓄積し始める際にAOBおよびNOBの菌量の推移に変化が見られ,亜硝酸型硝化には硝化菌の菌量が影響している可能性が示唆された.菌叢解析の結果,SRT条件の違いで反応器内の菌叢が変化するが,SRT条件が類似した場合には菌叢も類似した結果になることがわかり,SRT制御による菌叢の制御の可能性が示唆された.

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