FeS<sub>2</sub>含有量からみた広島平野沖積層の堆積構造

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タイトル別名
  • THE STRUCTURE OF ALLUVIAL FORMATIONS DEDUCED FROM FeS<sub>2</sub> CONTENTS OF CORED SEDIMENTS TAKEN FROM HIROSHIMA PLAIN
  • FeS2含有量からみた広島平野沖積層の堆積構造
  • FeS2ガンユウリョウ カラ ミタ ヒロシマ ヘイヤ チュウセキソウ ノ タイ

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抄録

広島平野で採取された沖積層のボーリング・コアを分析し,FeS2-S含有量の垂直的変化を検討することにより・海成層一陸成層境界の認定を試み・これをもとに沖積層の堆積構造について考察を行なった.<br> 広島平野の沖積層は層相と堆積環境とにより,下位から下部陸成砂層,下部海成砂層,上部海成粘土層,上部海成砂層,上部陸成砂層,最上部陸成シルト層の6層に細分される.さらに,海成層一陸成層境界にもとついて完新世の汀線変化を推定した・その結果・完新世初期の急速な海水準の上昇により,海岸線は後退したが,アカホヤ火山灰が降下した 6,300年前以前の海水準が-6m前後に達した時期から,海水準上昇速度の減少により・海岸線は前進に転じた.また, 6,300年前以降の海水準が-3.5m前後に到達した時期から・海水準上昇の加速化・または河川の土砂供給量の減少により,海岸線がわずかに後退したと考えられる.

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被引用文献 (12)*注記

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