下部消化管内視鏡検査の前処置におけるモビプレップとニフレックの後ろ向き比較試験

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  • The newly developed MoviPrep can reduce the patients’ burden in the preparation for colonoscopy

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抄録

大腸内視鏡検査前処置の負担軽減のため,モビプレップ(hypertonic polyethylene glycol : hPEG)とニフレック(isotonic polyethylene glycol : iPEG)の内服時間,前処置時間,内服量について,それぞれ120症例に対し後ろ向き比較検討を行った。結果は,内服時間ではhPEG v.s. iPEG 129±57 v.s. 142±37min(p<0.05),前処置時間では144±61 v.s. 184±55(p<0.05)と,ともにhPEG群がiPEG群と比較し有意に短かった。内服量に関しても1,543±304 v.s. 1,990±140ml(p<0.05)と有意にhPEG群のほうが少ない結果となった。次にhPEG群において,以前にiPEGで前処置を行っている症例について同一被験者における比較検討を行った。内服時間は150±72 v.s. 141±69min(p=0.467)とhPEG群とiPEG群で有意差は認めなかったが,前処置時間に関しては160±75 v.s. 207±91min(p<0.05)と有意にhPEG群において短かった。内服量に関しても1,608±470 v.s. 2,079±234ml(p<0.05)と有意にhPEG群のほうが短かった。hPEGは下部消化管視鏡検査前処置における患者へ負担を軽減できる可能性が示唆された。

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