経回腸静脈的塞栓術により出血制御が可能となった巨大直腸静脈瘤の1例

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タイトル別名
  • Giant rectal varices which could be controlled massive bleeding by transileum vein obliteration :
  • report of a case

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抄録

68歳, 男性.Child分類BのC型肝硬変患者.多量下血を認め緊急入院となった.直腸の巨大静脈瘤より噴出性出血を伴い, CTにて肛門部周囲に著明な静脈拡張を認めた.血管造影検査にて肝動脈・門脈短絡 (Arterioportal shunt : AP-shunt) を形成し, これが肛門部静脈瘤の出血の一因と判断して, まず肝動脈の塞栓術を行った.しかし, 出血が制御できないため肛門部静脈の塞栓を行うこととなった.肝に嚢胞が散在し腹水貯留もあったため経皮経肝法は困難との判断にて, 経回腸静脈経路で肛門部の静脈瘤へコイル塞栓術を行った.塞栓術後は静脈瘤の内部が血栓化し出血コントロールが可能となった.

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