新生仔マウス骨髄細胞および末梢血の変化について

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タイトル別名
  • Changes of Bone Marrow Cell and Peripheral Blood Cell Counts in New-born Mice

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抄録

新生仔マウス (0日齢~21日齢) の骨髄細胞百分比および末梢血について検査を行ったところ, 次の結果が得られた。1.骨髄では, 赤芽球系細胞が日齢に伴い増加したのに対し, 顆粒球系細胞の減少が認められ, G/E比は0日齢の6.7から4日齢の0, 5に変化した。成熟マウスのG/E比は0.8~2.4とされていることから, これらの値はそれぞれ正常マウスの生涯における最大値および最少値を示すものと考えられた。2.末梢血では, MCVが日齢に伴い減少し, このことはPrice-Jones曲線の変化とよく一致した。赤血球面積の測定結果より, 新生仔マウスに見られる大型赤血球は, その面積が大きい程, 早い時期 (日齢) に消失し, しかも血球の寿命が短いと考えられた。

収録刊行物

  • Experimental Animals

    Experimental Animals 33 (3), 339-344, 1984

    公益社団法人 日本実験動物学会

被引用文献 (1)*注記

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