2つのマウス多発性嚢胞腎症遺伝子, <I>pcy</I>と<I>cpk</I>, のリンケージ試験

  • 長尾 静子
    藤田保健衛生大学総合医科学研究所実験動物センター
  • 高橋 久英
    藤田保健衛生大学総合医科学研究所実験動物センター

書誌事項

タイトル別名
  • Linkage Analysis of Two Murine Polycystic Kidney Disease Genes, <I>pcy</I> and <I>cpk</I>
  • 2つのマウス多発性嚢胞腎症遺伝子,pcyとcpk,のリンケージ試験〔英文〕
  • 2ツ ノ マウス タハツセイ ノウホウ ジンショウ イデンシ pcy ト cp

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抄録

一般にヒトの多発性嚢胞腎症 (PKD) の疾患モデルとして, 幼児型のcpkマウスと成人型のpcyマウスが用いられている。一方, ラットでは幼児型と成人型のPKDは, それぞれCy遺伝子のホモ型とヘテロ型に起因している。そこで, 2つのマウスPKD遺伝子が同一遺伝子の対立形質であるか否かを確認する為に, リンケージ試験を行なった。pcy遺伝子は第9番染色体上のd遺伝子とリンケージを示したが, cpk遺伝子では示さなかった。また分離テストでは, 2つのPKD遺伝子は独立していることが示された。これらの結果から, cpk遺伝子とpcy遺伝子は対立遺伝子ではなく, マウスのPKD発症における遺伝的メカニズムは, Cyラットとは異なることが示唆された。

収録刊行物

  • Experimental Animals

    Experimental Animals 40 (4), 557-560, 1991

    公益社団法人 日本実験動物学会

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