ヒト成長ホルモン (hGH) 遺伝子導入マウスの下垂体

書誌事項

タイトル別名
  • Immunocytochemical Observation of Adenohypophysis in a Human Growth Hormone (hGH) Gene Transgenic Mouse
  • ヒト セイチョウ ホルモン hGH イデンシ ドウニュウ マウス ノ カスイタ

この論文をさがす

抄録

ヒト成長ホルモン (hGH) 遺伝子を導入して作出されたトランスジェニック (Tg) マウスの腺性下垂体を, 免疫組織学的手法で検索した。GH陽性細胞は全く検出されず, このTgマウスで高濃度に検出されたhGHは下垂体以外の器官に由来することが明らかとなった。ACTH陽性細胞の分布様式と数に大きな変化は認められず, 前に束状層細胞の所見から推定した状態と一致した。一方PRL陽性細胞は多数検出された。これは報告されている結果と一致しないので, 確認のため卵巣を組織学的に検索したところ変性途上の黄体が存在し, 卵胞はほぼ正常であった。間質には大きな明るい細胞が集団を形成していた。不妊と高hGHを示し, 同一ラインに由来していても今回のTgマウス間では卵巣の組織学的所見に相当個体差のあることが判明した。

収録刊行物

  • Experimental Animals

    Experimental Animals 42 (3), 475-479, 1993

    公益社団法人 日本実験動物学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ