Levetiracetamが著効した歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症の1例

  • 浜田 茂明
    徳島赤十字ひのみね総合療育センター薬剤課
  • 島川 清司
    徳島赤十字ひのみね総合療育センター小児科
  • 里村 茂子
    徳島赤十字ひのみね総合療育センター小児科
  • 内藤 悦雄
    徳島赤十字ひのみね総合療育センター小児科
  • 橋本 俊顕
    徳島赤十字ひのみね総合療育センター小児科

書誌事項

タイトル別名
  • Successful treatment of epilepsy and circadian rhythm disturbance with levetiracetam in a patient with dentatorubral-pallidoluysian atrophy (DRPLA)

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抄録

 若年性の歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症の進行性ミオクローヌスてんかんに対して, levetiracetamを投与し, 初期量 (1,000mg/日) で著効した1例を経験したので報告する. 症例は10歳頃よりてんかんを発症し, 精神運動発達の退行がみられた. 全身強直, 強直間代発作, ミオクロニー発作があり, 種々の抗てんかん薬に抵抗性であった. 従来の処方に加え新規抗てんかん薬levetiracetam 1,000mg/日を追加することにより, 強直間代発作, ミオクロニー発作の回数が減少し, 食欲も向上し体重増加につながった. さらに脳波の改善がみられ睡眠・覚醒リズムが改善し, 患者の生活の質の向上が得られた.

収録刊行物

  • 脳と発達

    脳と発達 46 (6), 439-442, 2014

    一般社団法人 日本小児神経学会

被引用文献 (1)*注記

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