超大量phenobarbital療法が有効であった難治頻回部分発作重積型急性脳炎の1男児例

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  • A case of acute encephalitis with refractory repetitive partial seizures successfully controlled by very-high-dose phenobarbital therapy found in a boy

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抄録

 難治頻回部分発作重積型急性脳炎で, 長期間難治性けいれん重積を起こした8歳男児例を経験した. 最高9mg/kg/hrのthiopentalでけいれん重積を抑制できず, 副作用のため切り替えたphenobarbital (PB) 超大量療法が奏功した. 投与量は, 最高80mg/kg/dayで, トラフ値で250μg/mlに達した. PB減量で再燃したため, 臭化カリウム80mg/kgを追加してPBを20mg/kg (トラフ値80μg/ml前後) まで減量し, 運動障害なく回復したが, 記憶障害と無呼吸発作を残している. 早期のPB超大量療法は難治性けいれん重積には試みてよいと思われた.

収録刊行物

  • 脳と発達

    脳と発達 46 (6), 443-446, 2014

    一般社団法人 日本小児神経学会

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