熱性けいれん重積状態後の脳波の特徴
書誌事項
- タイトル別名
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- Electroencephalographic characteristics in patients with febrile status epilepticus
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抄録
【目的】熱性けいれん重積状態後早期の脳波所見の特徴を検討した. 【方法】2009年11月から2012年3月の間に「熱性けいれん重積症」と診断した14例について診療録と脳波を後方視的に検討した. 【結果】止痙後から初回脳波記録までの時間は平均3.4時間であった. 覚醒もしくは覚醒させるべく強い刺激を与えた際の脳波では11例中9例に3Hz以下の徐波を認めたが, 第2病日以後早期に徐波は改善した. 徐波の局在は後頭部優位が4例, 前頭部優位が2例, 広汎性が3例であった. また, 覚醒時記録のみの3例を除き11例中10例で紡錘波もしくは瘤波が確認された. 【結論】熱性けいれん重積状態後は高率に徐波を認めるものの早期に改善し, 紡錘波/瘤波といった正常睡眠リズムが確認されることが多い.
収録刊行物
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- 脳と発達
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脳と発達 47 (1), 14-16, 2015
一般社団法人 日本小児神経学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205519814528
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- NII論文ID
- 130005005746
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- ISSN
- 18847668
- 00290831
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可