複数の環状路をもつ円盤都市における平均移動距離と流動量

書誌事項

タイトル別名
  • Average Trip Length and Traffic Flow in a Disk City with Multi-ring Routes

抄録

本研究の目的は,人口分布が一様な円盤都市を考え,限られた本数の環状路を持つn環状交通網の平均距離を導出することである.この結果から,放射状交通網に環状路を1本加えるだけで平均距離は大きく減少し,環状路の本数を増やしていくと放射環状交通網の平均距離に収束することを明らかにする.また,環状路の最適配置を求めると,都心と縁辺の中央よりやや外側で密になり,この時の環状路を通る流動量分布を導出することにより,都心と縁辺の中間的な地域で環状路の需要が大きいという潜在的な性質も導かれる.このことの適合性は,実際の環状路とモデルによる流動量の関係からも実証される.

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 38 (0), 71-71, 2003

    公益社団法人 日本都市計画学会

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