マントル遷移層条件下における海洋地殻物質の非平衡相転移

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Metastable phase transformations in subducting oceanic crust

抄録

地球深部に沈み込むプレートの内部は周囲より低温の環境であり、鉱物の反応速度が非常に遅い。そのため、平衡相境界を超えても相転移しきれない準安定相が存在する可能性が指摘されている。準安定相の存在領域を知るためには、鉱物の相転移速度を決定する必要がある。本研究では、海洋地殻玄武岩層がマントル遷移層領域へと沈みこむ過程で起こるeclogite-garnetite相転移のメカニズムとカイネティクスを実験的に明らかにすることを目的とした。 実験は九州大学設置のマルチアンビル型高温高圧発生装置(Q-MAX)を用いて行った。出発物質にはMORB組成のガラス粉末から3.9GPa,1100℃の条件下で合成したEclogite (garet + clinopyroxene) 多結晶体を用いた。今回の実験研究から、eclogite-garnetite 相転移は2段階で進行することが明らかとなった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680522544256
  • NII論文ID
    130005008220
  • DOI
    10.14824/jakoka.2008.0.198.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ