Distributed shallow landslides model in consideration of temporal stand age fluctuaiton

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  • 人工林の林齢変化を考慮した表層崩壊予測モデルの構築

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 宇都宮大学船生演習林内の約3.1 km2のヒノキ人工林分を対象として林齢空間分布が表層崩壊に与える影響について,根系の土質強度補強効果の面から検討した。この地域では1998年の8月末豪雨によって20年生の林分を中心に表層崩壊が多発している。検討にあたり降雨イベント(1時間刻み)に対応した崩壊危険度の空間分布の経時変化が算出可能なダルシー則による地下水飽和側方流を無限長斜面安定解析に組み込んだ分布型表層崩壊モデルを用いた。なお本モデルの適用条件は流域が湿潤状態にあることを想定したものである。従ってモデルの適用条件として降雨開始時点から積算雨量が100mmに達した時点において流域が湿潤状態にあると仮定し、それ以降について計算を行なった。<br> 計算においては林齢-崩壊面積関係を再現するように林齢に対応した土質強度補強効果を逆解析によって求めた。 その結果、人工林の林齢分布の経年変化が崩壊発生に与える影響を、数10年間にわたって定量的に評価できることが示された。この結果は森林施業による林齢分布の変化と表層崩壊発生を関連付けるものであり、今後の森林計画に有益な情報を与えるものである。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390282680682946688
  • NII Article ID
    130005048709
  • DOI
    10.11519/jfsc.124.0.561.0
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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