車両の繰り返し走行が林地に与える影響 -土壌断面調査の結果-
書誌事項
- タイトル別名
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- The influence of repeated passes on forest soil -Result of soil profile investigation-
抄録
【目的】ホイール式の林内走行型車両は林内での作業性が良く,伐倒,集材作業の効率化が期待できるが,クローラ式に比べ接地圧が高いため車両の走行が林地土壌へ与える影響や,トラフィカビリティー(車両の走行に耐えうる地面の能力)の低下等が懸念される。特に,繰り返し走行する場合では,轍が深くなって車両の走行が不可能となる場合もあり,作業における重要な課題となっている。そこで,繰り返し走行による土壌への影響を把握するため,走行回数の異なる地点での土壌断面調査を実施した。【方法】試験地は長野県信濃町で,火山灰を母材とする黒色土である。直線上の試験地において,フォワーダ(VIMEK社VIMEK608)を繰り返し走行させ,走行回数の異なる地点で,トレンチ掘削による土壌断面観察,コーンペネトロメータによる土壌硬度の計測を行った。【結果】5回程度走行した地点では,圧密により土壌硬度が高くなったが,走行回数が増すにつれて地表面が泥濘化して土壌硬度が低下し,轍が深くなった。また,走行前に枝条等を敷き詰めることにより,車両の繰り返し走行が林地土壌に与えるこれらの影響を低減できた。
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 124 (0), 583-, 2013
日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680683000448
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- NII論文ID
- 130005048733
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可