日本の森林域における土壌化学性の空間分布

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タイトル別名
  • Spatial distribution of soil chemical properties on forest area in Japan

抄録

日本の森林域における土壌の化学的性質の現状とその空間分布を明らかにするため、Getis-OrdのG*i(d)統計量による空間クラスター分析を行った。試料として林野庁森林吸収源インベントリ情報整備事業において2006年度から2010年度の5年間に全国の森林約800地点で行われた代表土壌断面調査により採取された層位別試料を用いた。化学的性質としてpH、塩基交換容量、交換性塩基類および交換性アルミニウム含量、塩基飽和度を求めた。層位別試料の化学特性値より各土壌断面における0-30cm深の賦存量を求め、地図上にプロットするとともに、G*i(d)統計量による空間クラスター分析で空間的な分布の特徴を明らかにした。塩基交換容量および交換性塩基類については東日本の日本海側に高値の、中部、近畿、中国地方瀬戸内側、九州中部に低値のクラスターが、塩基飽和度については北海道、関東南部、九州南部に高値の、中部、近畿、中国地方に低値のクラスターが、交換性アルミニウムについては道北、東北地方日本海側に高値のクラスターが形成され、化学的性質の空間的な偏りが明らかになった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205706104192
  • NII論文ID
    130005048746
  • DOI
    10.11519/jfsc.124.0.595.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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