森林環境における福島原発事故由来の放射性セシウムの移行
書誌事項
- タイトル別名
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- Transfer of Fukushima reactor accident derived radiocesium in forest environments
抄録
福島第一原子力発電所の事故に伴って大気中に放出された放射性物質(特に放射性セシウム)は、福島とその近県の広範囲に及ぶ森林の放射能汚染を引き起こした。しかし、我が国の森林での放射性物質の動態についてはよく分かっていない。そこで本研究では、常緑針葉樹と落葉広葉樹において、林内雨、樹幹流、落葉等に含まれる放射性セシウム濃度の分析を行い、森林内での移行状況を明らかにすることを目的とした。調査対象地域は、栃木サイト(137Cs沈着量 < 10 kBq/m2)と、福島サイト(137Cs沈着量 > 300~600 kBq/m2)である。本研究の結果から、森林に降下した放射性セシウムの大部分が樹冠にトラップされ、その後の降雨によって徐々に林床へ移行していることが明らかになった。落葉広葉樹林では、林床で最も高い放射性セシウム濃度が検出されたが、一方の常緑針葉樹林では、原子力発電事故から1年経過した後も、大気からの総沈着量のおよそ25~40%が依然として樹冠に残存していることが明らかになった。
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 124 (0), 774-, 2013
日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205706874880
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- NII論文ID
- 130005048945
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可