陽イオン性界面活性剤を用いる濁度法による尿蛋白質定量法の反応様式に関する検討

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  • 鈴木 優治
    埼玉県立大学保健医療福祉学部健康開発学科

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タイトル別名
  • Reaction principle of the turbidimetric method for urine protein using cationic detergent

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抄録

陽イオン性界面活性剤の塩化ベンゼトニウムを用いる濁度法による尿蛋白質定量法の反応様式について検討した.ヒト血清アルブミンおよびγ-グロブリンの濁度生成はそれぞれおおよそpH 5.5およびpH 6.0以上で起こった.この反応はpHに依存し,可逆的であり,生成した濁度は塩酸の添加でpHを低下させることにより減少した.濁度生成は負荷電蛋白質への正荷電した陽イオン性界面活性剤の結合により起こると考えられる.

収録刊行物

  • 医学検査

    医学検査 63 (6), 687-693, 2014

    一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会

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