近赤外分光分析によるオオムギ（<i>Hordeum vulgare</i> L.）ホールクロップサイレージ新鮮物を用いた飼料成分および発酵品質の推定

• 江口 研太郎

  畜産草地研究所

• 佐藤 節郎

  畜産草地研究所

書誌事項

タイトル別名

• Non-destructive Prediction of the Chemical Composition and Fermentative Quality in Barley (<i>Hordeum vulgare</i> L.) Whole-Crop Silage Using Near Infrared Reflectance Spectroscopy
• 近赤外分光分析によるオオムギ(Hordeum vulgare L.)ホールクロップサイレージ新鮮物を用いた飼料成分および発酵品質の推定
• キンセキガイ ブン コウブンセキ ニ ヨル オオムギ(Hordeum vulgare L.)ホールクロップサイレージ シンセンブツ オ モチイタ シリョウ セイブン オヨビ ハッコウ ヒンシツ ノ スイテイ

抄録

オオムギホールクロップサイレージ新鮮物（120点）を用いて近赤外分光分析で迅速に飼料成分および発酵品質を評価する技術を開発した。検量線の検定におけるR²_v値とRPD値の結果は，乾物率（R²_v = 0.93；RPD = 3.6），粗タンパク質含量（R²_v = 0.86；RPD = 2.6），粗脂肪含量（R²_v = 0.77；RPD = 1.8），ADFom含量（R²_v = 0.85；RPD = 2.4），aNDFom含量（R²_v = 0.44；RPD = 1.4），pH値（R²_v = 0.87；RPD = 2.6），乳酸含量（R²_v = 0.89；RPD = 2.7），酢酸+プロピオン酸含量（R²_v = 0.87；RPD = 2.4），酪酸+吉草酸含量（R²_v = 0.85；RPD = 2.6），総VFA含量（R²_v = 0.86；RPD = 2.7），総有機酸含量（R²_v = 0.88；RPD = 2.4）およびVBN含量（R²_v = 0.88；RPD = 2.7）であった。このことから近赤外分光分析法によりオオムギホールクロップサイレージを新鮮物のまま非破壊で，乾物，粗タンパク質，ADFom，乳酸，酢酸+プロピオン酸，酪酸+吉草酸，総VFA，総有機酸，VBN含量およびpH値を実用的な分析精度で推定できることが明らかになった。

収録刊行物

• 日本草地学会誌

  日本草地学会誌 60 (4), 227-234, 2015

  日本草地学会

キーワード

• オオムギ
• 近赤外分光分析
• サイレージ
• 飼料成分
• 発酵品質

詳細情報

• CRID: 1390001205752025472
• NII論文ID: 130005058940
• NII書誌ID: AN00194108
• DOI: 10.14941/grass.60.227
• ISSN: 21886555
• ISSN: 04475933
• NDL書誌ID: 026064123
• Web Site: https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010890709
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I026064123
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可