幽門狭窄を来した好酸球性胃炎の1例

DOI
  • 福本 晃平
    市立奈良病院 消化器肝臓病センター消化器内科
  • 北村 陽子
    市立奈良病院 消化器肝臓病センター消化器内科
  • 下河邊 嗣人
    市立奈良病院 消化器肝臓病センター消化器内科
  • 竹谷 祐栄
    市立奈良病院 消化器肝臓病センター消化器内科
  • 角谷 彰
    市立奈良病院 消化器肝臓病センター消化器内科
  • 田中 斉祐
    市立奈良病院 消化器肝臓病センター消化器内科
  • 大野 智之
    市立奈良病院 消化器肝臓病センター消化器内科
  • 金政 和之
    市立奈良病院 消化器肝臓病センター消化器内科
  • 今井 俊介
    市立奈良病院 病理診断科

書誌事項

タイトル別名
  • A CASE OF EOSINOPHILIC GASTRITIS WITH PYLORIC STENOSIS

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抄録

症例は70歳代,女性.繰り返す嘔吐と腹痛を主訴に当科を受診した.腹部CT検査にて胃の著明な拡張と前庭部に全周性の壁肥厚を認めた.上部消化管内視鏡検査では前庭部に高度な狭窄を認め,同部位の粘膜は凹凸不整を呈し,多発するびらんを認めた.病理組織検査にて粘膜内に高度な炎症細胞浸潤と好酸球浸潤(20/HPF以上)を認め,好酸球性胃炎と診断した.ステロイド投与にて粘膜の凹凸不整所見は改善した.幽門狭窄に対してバルーン拡張術を複数回施行し,症状は改善した.ステロイド維持投与にて経過観察中である.

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