幽門狭窄を来した好酸球性胃炎の1例
書誌事項
- タイトル別名
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- A CASE OF EOSINOPHILIC GASTRITIS WITH PYLORIC STENOSIS
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抄録
症例は70歳代,女性.繰り返す嘔吐と腹痛を主訴に当科を受診した.腹部CT検査にて胃の著明な拡張と前庭部に全周性の壁肥厚を認めた.上部消化管内視鏡検査では前庭部に高度な狭窄を認め,同部位の粘膜は凹凸不整を呈し,多発するびらんを認めた.病理組織検査にて粘膜内に高度な炎症細胞浸潤と好酸球浸潤(20/HPF以上)を認め,好酸球性胃炎と診断した.ステロイド投与にて粘膜の凹凸不整所見は改善した.幽門狭窄に対してバルーン拡張術を複数回施行し,症状は改善した.ステロイド維持投与にて経過観察中である.
収録刊行物
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- 日本消化器内視鏡学会雑誌
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日本消化器内視鏡学会雑誌 57 (3), 216-222, 2015
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679199315072
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- NII論文ID
- 130005061491
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- ISSN
- 18845738
- 03871207
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可