高安動脈炎の診断がついた高齢男性における,未破裂バルサルバ洞動脈瘤の1手術例

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Surgical Repair of Unruptured Aneurysms in an Elderly Man with Takayasu's Arteritis
  • Surgical Repair of Unruptured Aneurysms in an Elderly Man with Takayasu's Arteritis

この論文をさがす

抄録

症例は64歳,男性.肺炎を契機に他院に入院した際のCTで,左冠洞と無冠洞にそれぞれ31 mm,21 mmの瘤を認めた.大動脈弁の逆流を軽度認め,自己弁温存大動脈基部再建術を予定したが,術中所見よりBentall手術に移行した.瘤壁の病理組織像は高安動脈炎の所見であり,疫学的背景から考えても非常に珍しいものであった.経過は良好で術後14日目に独歩退院した.高安動脈炎による未破裂バルサルバ洞動脈瘤は稀であり,文献的考察を含めて報告する.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ