内視鏡的に止血し得た出血性十二指腸憩室内潰瘍の1例

DOI
  • 福井 勇人
    京都府立医科大学附属北部医療センター消化器内科
  • 井上 健
    京都府立医科大学附属北部医療センター消化器内科
  • 土肥 萌由
    京都府立医科大学附属北部医療センター消化器内科 京丹後市立弥栄病院内科
  • 土肥 統
    京都府立医科大学附属北部医療センター消化器内科
  • 玄 泰行
    京都府立医科大学附属北部医療センター消化器内科
  • 城 正泰
    京都府立医科大学附属北部医療センター消化器内科
  • 時田 和彦
    京都府立医科大学附属北部医療センター消化器内科
  • 内藤 裕二
    京都府立医科大学消化器内科学教室

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Hemorrhage from an Intradiverticulur Ulcer in the Second Portion of the Duodenal Diverticulum Treated with Endoscopic Hemostasis

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抄録

十二指腸憩室内潰瘍からの出血に対して止血鉗子を用いて内視鏡的に止血を得た症例を経験した。食道,胃,十二指腸に明らかな出血源がなく,十二指腸内に血液の貯留を認める場合,十二指腸憩室内潰瘍からの出血も考慮すべきである。憩室出血に関してはクリップ法による止血法が第一選択と考えられる。しかし,本症例では傍乳頭憩室内に潰瘍が存在しており,クリップを展開するスペースが十分に確保できなかったが,止血鉗子を用いることで,視野の確保が困難な憩室内も安全に止血処置を行うことが可能であった。また十二指腸憩室内の潰瘍から出血する原因としてNSAIDs内服が関係している可能性が示唆された。

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