腹腔鏡下に修復した大腿ヘルニア虫垂嵌頓の1例

DOI Web Site Web Site 被引用文献2件 参考文献6件

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Laparoscopic Repair of a Femoral Hernia with Incarceration of the Appendix
  • 症例 腹腔鏡下に修復した大腿ヘルニア虫垂嵌頓の1例
  • ショウレイ フククウキョウ カ ニ シュウフク シタ ダイタイ ヘルニア チュウスイカントン ノ 1レイ

この論文をさがす

抄録

大腿ヘルニアは，しばしば嵌頓を起こすが，虫垂嵌頓は極めて稀である．大腿ヘルニア虫垂嵌頓を術前に診断し，腹腔鏡下に虫垂切除および大腿へルニア修復術を施行した1例を経験したので文献的考察を加え報告する．<BR>症例は77歳の女性．右大腿部の膨隆，痛みを主訴に来院．CTにて右大腿輪を通る腫瘤を認めた．冠状断にて索状物が盲腸から鼠径部の腫瘤へ連続していた．右大腿ヘルニア虫垂嵌頓と診断し手術を施行した．<BR>腹腔鏡にて右大腿輪へ虫垂嵌頓を確認した．腹膜外アプローチにて大腿輪へ到達．裂孔靱帯を切開し，ヘルニア嚢周囲を剥離し虫垂嵌頓を解除した．その際，発赤した虫垂が腹膜外腔に露出した．感染を危惧し，Mesh修復を見合わせ，大腿輪縫縮に留めた．次いで，腹腔鏡下に虫垂を切除した．<BR>4カ月後，二期的に腹腔鏡下大腿ヘルニア修復術を施行した．腹膜前腔を剥離しMeshを挿入した．術後の経過は良好であった．

収録刊行物

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

参考文献 (6)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ