腰動脈を温存しHybrid TEVAR を行った胸腹部大動脈瘤の1 例

• 岡本 啓太郎

  大分大学心臓血管外科

• 宮本 伸二

  大分大学心臓血管外科

• 本郷 哲央

  大分大学放射線科

• 和田 朋之

  大分大学心臓血管外科

• 首藤 敬史

  大分大学心臓血管外科

• 森 宣

  大分大学放射線科

書誌事項

タイトル別名

• Contrivance to Preserve Lumbar Arteries on a Hybrid Thoracic Endovascular Aortic Repair for a Thoracoabdominal Aneurysm: A Case Report

抄録

要旨：82 歳女性，主訴は腹痛。胸腹部大動脈瘤切迫破裂が疑われ，当院緊急搬送。手術は腎動脈下腹部大動脈を離断し，中枢側大動脈端と左総腸骨動脈をストレートグラフトで吻合した。離断した末梢側大動脈端を使用して腹部debranch を行い，翌日にステントグラフト内挿術を施行した。今回の手技で犠牲にする腰動脈を最少にすることが可能であった。対麻痺なく，軽快退院した。腰動脈の温存が対麻痺予防として有用である可能性を示唆する。

収録刊行物

• 脈管学

  脈管学 55 (3), 47-51, 2015

  日本脈管学会

キーワード

• thoracoabdominal aortic aneurysm
• lumbar artery
• paraplegia

詳細情報

• CRID: 1390001204900837632
• NII論文ID: 130005063259
• DOI: 10.7133/jca.14-00043
• ISSN: 18808840
• ISSN: 03871126
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2015257849
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可