重症下肢虚血患者における下肢血管内治療後の皮膚灌流圧の時間的変動

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  • Change of Skin Perfusion Pressure after Endovascular Treatment in Critical Limb Ischemia Patients

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抄録

重症下肢虚血患者に末梢血行再建術が施行された後どれくらいの期間で皮膚灌流圧 (skin perfusion pressure,以下 SPP) 値が上昇するかということは,創傷治療にとって重要である。これに対し,血管内治療前後の SPP 値の差 (ΔSPP) を治療された血管の angiosome に応じて direct 群,indirect 群に分け検討した。血管内治療直後より direct 群では ΔSPP 値は上昇し,有意差はないが 2 週間後の ΔSPP が最大となり,indirect 群では治療直後に ΔSPP 値は上昇し,術後 4 週で最大となった。透析症例と非透析症例を比較すると,透析症例では有意差はないが 4 週間で徐々に ΔSPP は上昇し,非透析症例は 2 週間後の ΔSPP が最大値となった。

収録刊行物

  • 創傷

    創傷 6 (2), 54-58, 2015

    一般社団法人 日本創傷外科学会

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