製鋼スラグを用いた舗装材の強度特性と化学特性の関係

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タイトル別名
  • Relationship between Strength and Chemical Property of Pavement Material Using Steelmaking Slag
  • セイコウ スラグ オ モチイタ ホソウザイ ノ キョウド トクセイ ト カガク トクセイ ノ カンケイ

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抄録

製鋼スラグは鉄鋼生産に伴う副産物であり,その有効利用用途の模索は有史以来の重要な課題である.近年,舗装材(スラグ舗装)としての利用が検討されている.スラグ舗装は経済性,施工性に優れるが,その固化メカニズムが解明されていない.本研究では,製鋼スラグのみの供試体と製鋼スラグに高炉水砕スラグを混入した供試体を作製し,材齢ごとの一軸圧縮強度と化学特性の関係について考察した.一軸圧縮強度は材齢とともに直線的に増加する傾向が見られ,高炉水砕スラグを含む供試体で3~4倍大きな値を示した.舗装を固化させるバインダ物質はケイ酸カルシウム水和物や炭酸カルシウムであり,特に炭酸カルシウムの生成は一軸圧縮強度と高い相関を示した.炭酸カルシウムの生成は上層,下層から中層に向かって生成する傾向にあり,二酸化炭素の供給元は上層で大気,下層で土壌空気であると考えられる.

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