東日本大震災急性期の周産期アウトカムと母子支援プロジェクト

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  • Primary Care for Obstetrics Team : PCOT

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抄録

東日本大震災発災後, 筆者は日本プライマリ・ケア連合学会被災地支援プロジェクト (PCAT) の一環として震災直後から9月1日まで家庭医と産婦人科医, 助産師の中から被災地支援者を募り, 石巻市・東松島市にて計35名の医師と50名の助産師を派遣し, 母子保健システムのサポートを行ってきた. 支援活動を通して得た調査結果, 文献や資料, 報告書などから「災害時の妊産婦および母子の健康」に関して, 実際の災害現場で有効に機能するツールを開発し, 地域連携研修を行っている. 大震災による妊娠経過や周産期アウトカムには大きな影響は見られなかったものの, 災害時の妊産婦災害対策および母子保健対策について今回初めて検証を行ったところ, 保健医療行政や災害医療の中での産科の位置づけ, 官民連携において改善すべき点が見られた.

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