本邦で感染したデング熱の1例

  • 清水 彩佳
    東京女子医科大学皮膚科学教室
  • 齋藤 登
    東京女子医科大学総合診療科
  • 篠原 浩
    国立国際医療研究センター病院国際感染症センター
  • 馬渡 桃子
    国立国際医療研究センター病院国際感染症センター
  • 大曲 貴夫
    国立国際医療研究センター病院国際感染症センター
  • 川島 眞
    東京女子医科大学皮膚科学教室

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Dengue Fever Acquired in Japan
  • 症例報告 本邦で感染したデング熱の1例
  • ショウレイ ホウコク ホンポウ デ カンセン シタ デングネツ ノ 1レイ

この論文をさがす

抄録

46歳男.2014年8月中旬より躯幹,四肢に大小の紅斑と少数の丘疹を認め,発熱,頭痛を伴った.白血球減少,血小板減少,肝機能障害を認めた.当初ツツガムシ病を疑ったが,国内感染デング熱発生の報道から,再度確認したところ8月上旬に代々木公園近隣施設に滞在したことが明らかとなり,検査にてデングウイルスIgM抗体陽性であり,デング熱と診断した.発症から約3週間後,掌蹠の落屑を生じて治癒した.流行地への渡航者増加に伴い,今後も本邦において国内感染デング熱の報告数の増加が予想され,皮疹から迅速な診断に至ることが今後皮膚科医に要求されると考えた.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ