食道・胃静脈瘤治療への内科的アプローチ

書誌事項

タイトル別名
  • Approach to Medical Treatment of Esophago-gastric Varices
  • 医学と医療の最前線 食道・胃静脈瘤治療への内科的アプローチ
  • イガク ト イリョウ ノ サイゼンセン ショクドウ ・ イ ジョウミャクリュウ チリョウ エ ノ ナイカテキ アプローチ

この論文をさがす

抄録

肝硬変に伴う上部消化管出血には,Mallory-Weiss症候群,AGML, Dieulafoy潰瘍など多々あるが,その背景にある門脈圧亢進症を強く反映するのは門脈圧亢進症性胃症(PHG)と食道胃静脈瘤である.特に後者は,肝硬変に伴う腹水,脳症,黄疸などの合併症のなかで最も臨床的な緊急性が高い.その際にはまずVital Signを安定させ,緊急内視鏡による食道・胃静脈瘤破裂部位の同定が必要である.本邦では食道静脈瘤に緊急治療としては内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL),待機/予防的には内視鏡的硬化療法(EIS)が確立されており,今後両者の利点を生かせるEISLが増えるであろう.一方胃静脈瘤破裂に対しては,今回薬事承認となったヒストアクリルによるEIS,孤立性胃静脈瘤の待機・予防に対しては2014夏より,厚労科研推進事業により医師主導治験が開始されるバルーン下逆行性経静脈的塞栓術(BRTO)が,本邦から海外へ発信されつつある.

収録刊行物

参考文献 (6)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ