術前に診断した外傷性Spigelヘルニアの1例

  • 阪本 裕亮
    神戸市立医療センター中央市民病院外科
  • 橋田 裕毅
    神戸市立医療センター中央市民病院外科
  • 光岡 英世
    神戸市立医療センター中央市民病院外科
  • 岩崎 寛
    神戸市立医療センター中央市民病院救急部
  • 貝原 聡
    神戸市立医療センター中央市民病院外科
  • 細谷 亮
    神戸市立医療センター中央市民病院外科

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Traumatic Spigelian Herniation
  • 症例 術前に診断した外傷性Spigelヘルニアの1例
  • ショウレイ ジュツゼン ニ シンダン シタ ガイショウセイ Spigel ヘルニア ノ 1レイ

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抄録

症例は20歳,男性.スクーター運転中の交通事故で当院へ救急搬送された.来院時の腹部造影CT検査にて,左の腹直筋外縁の腱膜に4cm×6cm大の欠損を認め,その皮下に小腸を認めた.外傷性Spigelヘルニアの疑いにて,来院当日に緊急手術を施行した.腹直筋外縁に沿って外腹斜筋腱膜・腹横筋腱膜は約7cmにわたって断裂し,外傷性Spigelヘルニアと診断した.他に臓器損傷はなく,筋膜の単純閉鎖を行った.術後経過は良好で術後7日目に退院した.術後21カ月間でヘルニアの再発は認めていない.本邦において外傷性Spigelヘルニアの報告はまれであり,文献的考察を加え報告する.

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参考文献 (4)*注記

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