結腸癌浸潤が原因の脾膿瘍の破裂から汎発性腹膜炎をきたした1例
書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Diffuse Peritonitis Secondary to Rupture of a Splenic Abscess Caused by Colon Cancer Invasion
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抄録
症例は71歳女性,悪寒・嘔吐・発熱を認め,当院救急外来を受診した。腹部造影CTで脾彎曲部の結腸の壁肥厚を認めた。脾臓に結腸から連続する不明瞭な腫瘤像を認め,結腸癌による脾臓浸潤・脾膿瘍を疑い入院となった。入院後,抗菌薬・輸液で感染制御,精査後に手術方針となったが,入院48時間後に血圧低下を認めた。腹部単純CTで脾膿瘍の穿通,腹腔内穿破,汎発性腹膜炎を疑い緊急手術を施行した。開腹時,膿性腹水を認め,脾膿瘍の腹腔内穿破,汎発性腹膜炎と診断した。腹腔内洗浄ドレナージ・脾臓摘出・横行結腸左側からS状結腸切除・横行結腸人工肛門造設術を施行した。術後,明らかな合併症を認めず,術後28日目に退院となった。結腸癌の直接浸潤に伴う脾膿瘍はまれな疾患であるが,脾膿瘍が短期間に増大し,脾膿瘍の腹腔内穿破より汎発性腹膜炎を併発することを認識し,診断後,早期に外科的処置が必要であると考える。
収録刊行物
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- 日本腹部救急医学会雑誌
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日本腹部救急医学会雑誌 35 (1), 125-129, 2015
日本腹部救急医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204736318976
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- NII論文ID
- 130005069705
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- ISSN
- 18824781
- 13402242
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可