腹腔鏡補助下大網切除術を施行した小児大網梗塞の1例

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Laparoscopy-Assisted Omental Resection for Omental Infarction in a Child

この論文をさがす

抄録

症例は8歳女児,1週間ほど前から自覚した腹痛が保存的に改善せず悪化したため当院紹介受診した。腹部CTで大網の脂肪織濃度上昇あり,大網梗塞の診断で緊急手術を施行した。腹腔鏡下で手術を開始したが,大網が腹壁に広範に癒着していたため,臍部の12mmポートを下部に延長し約2cmの小開腹創を置き用指的な剥離を要した。明らかな捻転の所見はなかったが限局した大網の肥厚を認め,可及的に切除した。病理組織学的検査で,大網に炎症細胞浸潤,繊維芽細胞増生,出血を伴う梗塞と診断した。術後経過は良好で,4PODに退院となった。自験例に文献的考察を加え報告する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ