小児機能性難聴の心理的臨床像と支援

• 芦谷 道子

  滋賀大学教育学部 関西医科大学耳鼻咽喉科頭頸部外科

書誌事項

タイトル別名

• Psychological Clinical Features and Treatment of Functional Hearing Loss in Children
• ─臨床心理士の立場より─
• —View of a Psychotherapist—

抄録

機能性難聴（FHL：functional hearing loss）とは，器質的異常を伴わない難聴の病態を指し，詐聴と心因性難聴の2つの病態が含まれる．小児FHLはほとんどが心因性難聴であると捉えられており，特に心理面での見立てや支援が必要となる．当院では耳鼻咽喉科医師と臨床心理士が小児FHLに対しチーム治療を行い，心身面からのアプローチを研究的に試みている．本論では小児FHLの心理的臨床像に関するこれまでの知見を概観し，2000年4月～2014年8月の期間に対象となった自験例126例について統計的に報告した．また小児FHLを心理的側面より「聴覚的不注意群」「抑圧転換群」「過剰適応群」の3群に分類し，事例と併せて心理的支援について論じた．

収録刊行物

• 音声言語医学

  音声言語医学 56 (2), 148-153, 2015

  日本音声言語医学会

キーワード

• 機能性難聴
• 小児
• チーム治療
• 心理的支援

詳細情報

• CRID: 1390282679878403200
• NII論文ID: 130005071183
• DOI: 10.5112/jjlp.56.148
• ISSN: 18843646
• ISSN: 00302813
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2015252297
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可