股関節後方脱臼骨折に対する骨接合術の治療経験

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股関節後方脱臼骨折は整復後の大腿骨頭壊死や変形性股関節症の発生が問題となる.今回当科で股関節後方脱臼骨折に対し骨接合術を行った症例について検討したので報告する.2000年4月~2012年12月までに股関節後方脱臼骨折に対し骨接合術を行い1年以上経過観察可能であった13例を対象とした.全例男性で受傷時年齢は17~73歳(平均46歳),術後経過観察期間は1年~5年2か月(平均2年4か月)であった.骨折型はThompson & Epstein分類を用いて分類し,Type IIが3例,Type IIIが4例,Type IVが3例,Type Vが3例であった.全例受傷直後に当院へ救急搬送されており,救急搬入から脱臼整復までの時間は30分~5時間52分(平均2時間13分)であった.これらの症例に骨接合術を行い,1例で大腿骨頭壊死・変形性股関節症を認めた.合併症の予防には受傷後早期の正確な整復固定が必要であると考えられた.

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