生物学的製剤使用中の関節リウマチ患者さんは経済面から生物学的製剤の費用,効果をどう評価しているか?
書誌事項
- タイトル別名
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- Understanding and acceptance of cost effectiveness of biologics by Japanese RA patients
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抄録
目的:関節リウマチに対する生物学的製剤は効果が著しいことは明らかであるが,高額の薬剤であり,費用対効果面から患者さんの受け止め方は明らかではない.生物学的製剤を使用している患者さんの同薬剤に対する評価を,特に費用対効果の面から明らかにする事を目的とした.<br> 対象・方法:関節リウマチ患者で生物学的製剤を継続して使用している患者445例に無記名で,同薬剤の効果,費用に関するアンケート調査をおこなった.<br> 結果:生物製剤の全般効果は大多数で良いとしたが,月間医療費の増加額は3-6万円以上が過半数を占めた.その費用は,効果から比べても高いと答える人が半数であった.生物学的製剤治療により,実際に収入が増えた人は10%であったが,増加した人は年収で60万円以上の増加があった.家事などの労働時間が増加した人が全体の2/3で2時間以上の増加があった.<br> 結論:リウマチ医はこのような関節リウマチ患者の負担を理解し,適切な患者に生物学的製剤の導入を勧める必要がある.
収録刊行物
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- 臨床リウマチ
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臨床リウマチ 26 (1), 28-34, 2014
一般社団法人 日本臨床リウマチ学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204341719552
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- NII論文ID
- 130005072311
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- ISSN
- 21890595
- 09148760
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可