産科領域におけるセルサルベージ

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  • Cell Salvage in Obstetrics

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抄録

産科領域でのセルサルベージは,胎児成分を含む羊水がその精製過程で十分除去されず,医原性羊水塞栓症や血液型不適合を引き起こす可能性が懸念されているため導入が遅れている.セルサルベージの精製過程および白血球除去フィルターにより,胎児成分の混入を最小限にできる.また,血液型不適合を認めた場合には,抗D 免疫グロブリンを投与し,母体の胎児赤血球(主に抗D 抗原)への感作を予防することで,比較的安全に使用できている.現在ASA やOAA,NICE 等は産科大量出血時には,セルサルベージを考慮すべきとしている.

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