認知症をともなう筋萎縮性側索硬化症における構成障害と頭頂葉血流低下

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  • Constructive disturbance and low-level perfusion in parietal areas in amyotrophic lateral sclerosis with dementia

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抄録

認知症をともなう筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis with dementia; ALS-D)は前頭・側頭葉の機能障害を特徴とするが,われわれは構成障害,頭頂葉血流低下をみとめたALS-Dの2症例を経験した.症例1は球麻痺型で前頭・側頭葉機能障害にともなう認知症症状を呈し,積木構成,図形模写が障害されていたが,手指形態模倣は良好であった.症例2は下肢型で軽度の前頭葉機能低下に加え,図形模写,積木構成の軽度障害がみられた.2症例でみとめた構成障害は右,左大脳半球障害として報告された内容の特徴が混在し,アルツハイマー型認知症でみられる構成障害と類似していた.また,自己身体による課題(手指形態模倣)より客体を素材とした課題(図形模写,積木構成)で顕著であった.

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