Kinect(キネクト)の深度情報を利用した作物個体群の受光態勢の評価

  • 浜本 浩
    独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構野菜茶業研究所
  • 黒崎 秀仁
    独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構近畿中国四国農業研究センター
  • 岩崎 泰永
    独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構野菜茶業研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Estimation of Light-Intercepting Characteristics of Plants Based on Kinect Sensor
  • Kinect(キネクト)ノ シンド ジョウホウ オ リヨウ シタ サクモツ コタイグン ノ ジュコウ タイセイ ノ ヒョウカ

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抄録

深度データを面的に収集できるKinect for Windowsを用いて,作物個体群の受光態勢を評価することを試みた.Kinectで撮影した作物の深度デ-タを表計算ソフトで解析し,作物の占有する区画における葉の写っている面積割合(Ra)を算出した.Raは上方からみた水平受光面の大小を示す.また,これを深度別に分け,作物個体群の最高点から1 cmごとに積算し(Ra’),これがRaの80 %の値になるまでの距離を葉の分布している距離で除した割合(Rp)を算出した.Rpは作物個体群への光の浸透性の強弱を示す.模型による疑似作物個体群やポット栽培のトマト個体群を用いた解析では,総葉面積(受光面積)の大きい場合にRaも大きくなり,個体群の光透過率が低い処理ほどRpが小さくなった.また,パプリカ個体群では,Raが早朝増加,薄暮時減少,Rpが早朝減少,薄暮時増加を繰り返したが,これは薄暮時には早朝と比べて葉が下垂したためと考えられた.

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