回旋性眼振と後半規管型良性発作性頭位めまい症

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Torsional Nystagmus and Posterior Canal Benign Paroxysmal Positional Vertigo

この論文をさがす

抄録

眼振には衝動性眼振と振子様眼振があるが,一般的には衝動性眼振を指す.眼振は,三半規管,耳石器やその伝達路である前庭神経の障害によって生じた,前庭動眼反射のアンバランスによって生じる.良性発作性頭位めまい症は,全めまい疾患の30〜40%を占める.中高年の女性に好発する.「めまい頭位」と呼ばれる特定の頭位をとるとめまいが出現する.後半規管型良性発作性頭位めまい症の場合は回旋成分の強い上眼瞼向きの眼振が出現する.本疾患の予後は比較的良好である.

収録刊行物

  • 神経眼科

    神経眼科 32 (1), 3-10, 2015

    日本神経眼科学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ