ギニア沿海地域における土地利用の変化とその要因
-
- バルデ ブバカール シッヂギ
- 鳥取大学大学院連合農学研究科
-
- 小林 一
- 鳥取大学農学部
-
- 松村 一善
- 鳥取大学農学部
-
- エシャム モハメド
- スリランカ・サバラガムワ大学農学部
-
- アラム アリフ
- 鳥取大学農学部
-
- トルノ エマニュエル
- 鳥取大学農学部
書誌事項
- タイトル別名
-
- Land Use Change and their Determinants in the Coastal Area of Guinea
- Land Use Change and their Determinants in the Coastal Area of Guinea : A Study based on Spatial Analysis and Field Survey
- -空間分析と現地調査に基づく研究-
- A Study based on Spatial Analysis and Field Survey
この論文をさがす
抄録
本研究は、ギニア共和国沿海地帯におけるマングローブ稲作農民の生計向上に対して、土地利用の変化が及ぼす役割を検討することを目的とした。分析の対象としたドゥブレカ県は、統計や地図を十分に利用できないため、衛星データと現地実態調査のデータを用いて、土地利用の変化を検討した。統計データの欠如は、ギニアのような発展途上国の評価を行う際の主要な制約要因となる。本研究では、画像解析により土地利用の変化を検討するために、ランドサットTMのリモートセンシングデータを用いた。加えて、社会経済的側面から土地利用の変化要因を特定するために、農家を対象とした現地実態調査を実施した。分析の結果、1990年との比較で2010年には総面積の41.7%の土地利用が変化し、マングローブ林の19.8%が失われているという大きな変化が確認された。ロジスティック回帰分析の結果、農民組織への参加状況、及び水稲の単収水準が、マングローブ林から水田への土地利用変化の主要な決定要因であることが示された。ギニア沿海地帯におけるマングローブ稲作農民の生計向上、急速な土地利用変化を軽減するため必要となる政策提言は以下の通りである。第1に、近代的な生産資材の利用によるマングローブ稲作の生産性向上、第2に水田への海水侵入を防ぐ堤防の強化と維持、第3に広範な農民の参加を可能とする農民組織の強化である。
収録刊行物
-
- システム農学
-
システム農学 30 (3), 66-75, 2014
システム農学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679392333056
-
- NII論文ID
- 130005074430
-
- NII書誌ID
- AN10164125
-
- ISSN
- 21890560
- 09137548
-
- NDL書誌ID
- 025704920
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可