新しいデバイスによる経皮免疫療法の可能性

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  • Potential of epicutaneous immunotherapy using a novel device

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抄録

近年,自然寛解しない小児食物アレルギーが増加している.これらの患児と家族は連日の除去食という不自由に加え,微量の誤摂取によるアナフィラキシー誘発の恐怖と危険を常に抱えており,毎日の生活において多大な疾病負担を強いられる.根本的治療法の確立はまさに切望されているところであり,アレルギー医療分野でも最優先課題といえる.そこで筆者らは,経皮ワクチン(貼るワクチン)の開発研究で培ってきた経皮抗原デリバリー技術を活用することで,ニーズの高い牛乳と鶏卵アレルギーに対する経皮免疫療法の確立と奏効機序の解明に取り組んでいる.本稿では,まず筆者らが独自に開発した経皮抗原送達デバイス(親水性ゲルパッチ)の特徴・性能について概説し,それを応用したアレルゲン経皮免疫療法の可能性・将来性について紹介する.

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