逆U字切開法による外鼻形成二次手術の術前・術後におけるスコア評価

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  • Scoring Assessment of Secondary Rhinoplasty by Reverse U Incision in the Perioperative Period

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抄録

今回我々は,片側唇裂に対して逆U字切開法により二次的に外鼻形成を行った症例を,2007年に発表した唇裂外鼻に対するスコアリングシステムを用いて評価・検討を行った。症例は2000年1月から2010年5月までに二次的に逆U字切開法による外鼻形成術を行った症例である(n=29)。これらの症例を唇裂単独群,唇顎裂群,唇顎口蓋裂群の3群に分けて評価した。評価内容はまず口唇形成術後から外鼻形成術を行うまでの期間と,外鼻形成術を行った術後から最終評価日までの期間で,それぞれ症例の経時的スコアリングを行い,各群間でスコアの比較を行った。結果は外鼻形成術直前のスコアは唇裂単独群と唇顎口蓋裂群間では統計学的にも有意に唇裂群の点数が高かった(P=0.039)。また唇顎口蓋裂群では唇裂群と比較して術後点数がわずかではあるが,悪化する傾向であった(P=0.048)。しかしながら最終スコアは各群ともに近似した点数に収束し,全例で逆U字切開法による外鼻形成術で著明な形態の改善を認めた。本評価法は片側唇裂の外鼻形態に対して簡便で有用な評価法であると思われた。

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